ゆるゆるな鉄道噺だよ(ちびまる子風)
うっかり鉄道ってどういうこと?うっかりして鉄道に乗ってしまったの?鉄道で観光地に行ったのに肝心の景色の良いところでうっかり寝てしまった、酒井順子氏(著作:負け犬の遠吠え、他 鉄道エッセイも多数)のように?表紙の“び び”の駅名標につられて文庫を開くと鉄道に関するエッセイが10編載っています。び び(美々)は千歳空港に近い駅だったけど2017年3月4日ダイヤ改正により廃止となりました。悔しいことに私は行っていません。全部著者と担当のイノキンさんの体験談です。ゆるい、時間の関係でとタクシー使っちゃうところもまあいいじゃん。でも3編目平成8年8月8日、4編目平成22年2月22日22:22なんかは熱い!静かな熱さを感じます。完全な自己満足、鉄道会社はちょっと増収になってうれしいかも。巻末の解説がモデルの市川沙耶さんです。そこのところも本文に劣らず面白かったです。20世紀には鉄道ファンですって恥ずかしくて言えない文化だったけど今はなんでも平気なんだな。それにしても能町さん+市川さん、凄い女子力です。
2018年4月10日 初版発行 幻冬舎文庫 ¥540+税
2018年06月26日 17:02